DVD 輸入盤

『ファウスト』全曲 ポーダ演出、ノセダ&トリノ・レッジョ劇場、カストロノーヴォ、アブドラザコフ、他(2015 ステレオ)(日本語字幕付)(2DVD)

グノー(1818-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
735108
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


ノセダ&トリノ・レッジョ劇場によるグノーの『ファウスト』
ステファノ・ポーダの未来的な演出
カストロノーヴォ、アブドラザコフ、ルングと現在の実力派歌手陣が集結!
日本語字幕付き


音楽監督ジャナンドレア・ノセダ率いるトリノ・レッジョ劇場によるグノーの『ファウスト』。トリノ・レッジョ劇場はノセダが2007年に音楽監督就任以来大きな成果をあげ、巨匠トスカニーニに次ぐ第2期黄金時代を迎えたと世界中から注目を集めています。
 『ファウスト』は、ジュール・バルビエとミッシェル・カレの台本により、グノーが作曲した全5幕のオペラで、ドイツの文豪ゲーテの戯曲「ファウスト」第1部を題材にしています。初演は1859年パリのリリック座で行われ、それほど好評を得ることはできませんでしたが、初演を見たベルリオーズはこの作品を高く評価していたようです。その後、上演毎に人気が高まり徐々に成功を収めていき、現代では最も人気のあるフランス・オペラのひとつとなっています。
 今回の演出は演出から照明まで全てを手がけ、時代の先を行く鬼才ステファノ・ポーダ。歌手の頭上である舞台中央に不吉な影を落とす巨大な黒いリングのオブジェや近未来的で抽象的な装置を配置することにより、オペラで最も魅力的な瞬間は洗練された照明によるものではないと本演出で証明しています。さらに素晴らしい歌手陣もこの舞台の成功に欠かせません。若きアメリカのテノール、チャールズ・カストロノーヴォがファウスト役を演じ、華麗な演技と甘美な歌声は説得力があります。世界一流劇場が注目するロシア出身のバス、イルダール・アブドラザコフは、迫力があり洗練された歌声と豊かな技巧で圧倒的な存在感を放つメフィストフェレスを演じています。ロシア人若手ソプラノのイリーナ・ルングの透き通った声で演じるマルグリートは、無邪気な少女のよう。悪魔に魂を売り若さを手に入れたファウストと、純真無垢なマルグリートとの悲劇の恋物語を、ポーダの巧みなストーリー展開、グノーの甘美な音楽、そして繊細かつ大胆なノセダの指揮により見事な舞台に仕上げています。(輸入元情報)


【収録情報】
● グノー:歌劇『ファウスト』全曲


 チャールズ・カストロノーヴォ(ファウスト:テノール)
 イルダール・アブドラザコフ(メフィストフェレス:バス)
 イリーナ・ルング(マルグリート:ソプラノ)
 ワシリー・ラデュク(ヴァランタン:バリトン)
 ケテワン・ケモクリーゼ(ジーベル:メゾソプラノ)
 サマンサ・コルベイ(マルト:メゾソプラノ)
 パオロ・マリア・オレッキア(ワーグナー:バリトン)
 トリノ・レッジョ劇場合唱団
 クラウディオ・フェノグリオ(合唱指揮)
 トリノ・レッジョ劇場管弦楽団
 ジャナンドレア・ノセダ(指揮)

 演出、装置、衣装、照明:ステファノ・ポーダ
 演出助手:パオロ・ジアニ・セイ
 テクニカル・ディレクター:サヴェリオ・サントリクイード
 映像監督:ティツィアーノ・マンシーニ

 収録時期:2015年6月
 収録場所:トリノ、レッジョ劇場(ライヴ)

 収録時間:180分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:仏英独伊西中韓日
 NTSC

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それなりに舞台は華やかだけど、ストーリー...

投稿日:2016/04/16 (土)

それなりに舞台は華やかだけど、ストーリーは全然ゲーテじゃないし、もはや手垢にまみれてダサい印象しか受けないグノーの『ファウスト』。しかしノゼダの切れ味鋭い指揮と、演出、振付から装置と衣装のデザイン、照明デザインまで一人で担当したポーダが鮮やかに作品を蘇らせた。セットは魔法陣を模した円形の廻り舞台の中央に巨大な可動式のリングを置いたもの。最初の場面では一番外側の円に沿って砂時計が並べられ、リングの象徴する「円環の時間」と砂時計の象徴する「流れ去って還らぬ時間」の対比を巧みに表現する。酒場の場(ジャケ写真)での人々の衣装も何ともファッショナブルだが、例のワルツの場面は痙攣的な集団舞踏に変容しているし、ワルプルギスの夜(バレエ音楽は最初と最後だけに縮減)ももちろん普通のクラシック・バレエではなく、黒塗りの裸のダンサー達による暗黒舞踏風ダンスになっている。マルグリートの前に「円環の時間」が開かれるのに対し、ファウストとメフィストフェレスには砂時計が手渡されるという皮肉な幕切れも見事で、本来、ゲーテの詩劇とはかけ離れたオペラからゲーテの精神を垣間見させる演出と言えよう。 カストロノーヴォの軽い声による題名役はデリケートな繊細さが出色。けれども、これまでの彼に比べれば、かなりスピントで劇的な表現も見せる。一方のアブドラザコフは「怪物的」な声の持ち主だが、メフィストフェレスはしばしばファウスト役を食ってしまいがちなので、悪魔的な表情の誇張をやや抑えているように聴こえる。とてもいいセンスだ。ルングも軽めの声のソプラノだが、初登場の場面では童女のようにすら見える美貌は、このような映像作品ではありがたい。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

8

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